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冬の陽ざしは弱々しくて頼りない上に

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空気の冷たさが一層その弱々しさを強調し、たたみかけて陽は短いときている。

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暖まり掛けのカラダや気持ちやそれに洗濯物も、物足りなさ満載で家に帰るしかない。

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斜めに差す太陽は、やたらギラギラ目に飛び込んでうるさいくせに、情熱のカケラもなく

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日差しを求めている心とは裏腹に、なんかそれにイラついてるキモチがそこにある。

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冬の太陽は、黒色の絵具をたくさん使ってコントラストの強い絵を街に描く。

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そんな絵は、見ているだけで冷たいし寒いし・・・それに小心者のボクは怖い猛獣が隠れてないかとDNAが警告を出してザワメキが消えない。

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怖い生き物も悪魔も悪事も、隠れる場所は闇と影、だいたい相場が決まっている。
遠慮がちにしか昇らない太陽は、やたらあちこちに大きな影を作るので迷惑な話だ。

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弱い日差しのタッチでは真夏の太陽ほど濃い影が描けないはずなのに、どうしてこう影ばかり気になるのだろうか。

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考えてみれば人間たちは、夏は陰に横たわり照り返す日なたを恨めしく見ているし、冬は日陰も風も敬遠して小さな日なたでもっと小さくなっている。

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影に日差しに文句を言いながら、人間はそれでもちゃんとオテントウ様とおつき合いしてきたんだな。ずっと。

PHOTO:Panasonic LUMIX G5 + LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH./POWER O.I.S. H-HS12035