正月なので漁港に来た。中学生時代、TAA少年の休日の日課・冬の遠征地と言えば、ここ白子(しろこ)漁港周辺だった。

SHIROKO_PORT-9


それにしても、なんて穏やかな白子漁港なのだ・・・。こんな穏やかな表情は久しぶり、水面が鏡だね。

SHIROKO_PORT-2


中学時代の真冬の楽しみと言えば、ここでのカレイの投釣り。あとコチと呼んでいたトゲがあってヌメヌメのゲドウもよく釣れてたっけ。

SHIROKO_PORT-1


例えば朝7時半が干潮なら6時半に仲間と地元を出発する。3~4台の自転車が耳も手も痛くなるような冬早朝のキンとした空気の中を走る。

SHIROKO_PORT-5


一時間も走るとカラダもかなりあったまってくるが、その頃潮の引いた白子の港に到着、さっそく河口の砂場に降りてゴカイ採りだ。

SHIROKO_PORT-8


スコップや板切れでザクザクと砂を掘る。ゴカイは海のミミズみたいな動物。干潮時は穴の中にいるのでこれを掘り当てて集める。

SHIROKO_PORT-4


イカナゴ漁もそろそろ始まるのかな。 太陽が昇ってもそんなに気温が上昇せず風が出てくる。ジュクジュクした冷たい砂を掘り続け手が痛くなる。

SHIROKO_PORT-6


ゴカイがそこそこ集まったら突堤や河口に陣取って投釣りの支度。ゴカイが不漁なら釣り道具屋へいってゴカイを1,2杯補充。それとオモリと天秤やシカケ、これらが揃ってシカケを遠くへからまずに飛ばすことができる。

SHIROKO_PORT-10


とはいえ、貧困なTAA少年にこの出費は痛かったし仲間もそう。そこで早起きして早朝干潮時のゴカイ採りは必須作業だったのだ。

SHIROKO_PORT-7

何見てんのよ。さっきから周囲をうろうろしておもひでに浸っているオヤヂを一歩も動かずじっと見てるネコ一匹。目つきはきついけど、なんだか思い出話を聴いてくれそうだ。
PHOTO: Panasonic Lumix GX7 + LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH. H-X025, LUMIX G VARIO 45-150mm/F4.0-5.6 ASPH./MEGA, OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 12mm F2.0